漫画をデジタルで描く人にとって、「iPad」と「液タブ（液晶ペンタブレット）」のどちらを選ぶべきかは大きな悩みですよね。私自身も最初は迷いましたが、実際に両方を使ってみて、それぞれのメリット・デメリットが見えてきました。この記事では、漫画制作の観点から「iPad」と「液タブ」を比較し、どちらがより使いやすいのかを詳しく解説していきます！
1. iPadと液タブの基本的な違い
まず、「iPad」と「液タブ」の違いを簡単に説明します。
◼️ iPadとは？
Appleが販売するタブレット端末で、Apple Pencilを使うことで手軽にデジタルイラストや漫画を描くことができます。特に「iPad Pro」や「iPad Air」はプロのイラストレーターや漫画家にも愛用されています。
メリット
✅ 持ち運びができるため、外出先でも作業可能
✅ タッチ操作がスムーズで直感的に使いやすい
✅ ProcreateやClip Studio Paint（クリスタ）などの人気アプリが使える
デメリット
❌ 画面サイズが限られる（大きくても12.9インチ）
❌ PCと比べると拡張性が低い
❌ 価格が高め（特にProモデル）
◼️ 液タブとは？
PCに接続して使用するタイプのペンタブレットで、WacomやXP-Pen、Huionなどのメーカーが人気です。液晶画面に直接描けるため、紙に描く感覚に近いのが特徴です。
メリット
✅ 画面が大きく、広いキャンバスで作業できる（16～24インチなど）
✅ PCのスペックを活かして高度な作業が可能
✅ 長時間作業でも目が疲れにくい（大画面なら特に）
デメリット
❌ 持ち運びには不向き（据え置き型が多い）
❌ PCが必要なため、初期投資が高くなりがち
❌ 設置スペースを確保する必要がある
2. 実際に使ってみた体験談：iPad vs 液タブ
◼️ iPadを使ってみた感想
私は最初にiPad Pro（12.9インチ）＋Apple Pencilを購入しました。理由は「場所を選ばずに作業できること」と「手軽に使えること」でした。
実際に使ってみると、とにかく手軽！ iPadを開けばすぐに描き始められるし、Clip Studio PaintのiPad版もPC版と遜色ない機能が使えます。Procreateも直感的に操作でき、ラフやカラーイラストを描くのに最適です。
ただし、ネームや下描きはサクサク進むものの、仕上げや細かいペン入れになると「画面の小ささ」が気になりました。12.9インチでも、やはりPCの大画面液タブと比べると狭く感じます。また、長時間作業すると腕が疲れやすい のもデメリットでした。
iPadが向いている人
✔ ネームやラフを外出先でも描きたい人
✔ 手軽に作業を進めたい人
✔ イラストメインで漫画も描きたい人
◼️ 液タブを使ってみた感想
次に、Wacom Cintiq 16（16インチの液タブ）を導入しました。PCに接続して使うので、机にしっかり向かって作業できる環境が整います。
何より良かったのは画面の広さ。iPadでは拡大縮小を頻繁にしないといけなかったのですが、液タブなら原稿を全体で見ながら細かい作業ができます。特にペン入れや仕上げ作業では、線のコントロールがしやすく、思い通りの描線が引ける のが魅力でした。
ただし、やはり持ち運びはできませんし、PCを起動して液タブを繋げるのが面倒に感じることも…。
液タブが向いている人
✔ 本格的に漫画を描きたい人
✔ 大きな画面で作業したい人
✔ 長時間の作業を快適にしたい人
3. 結局どっちがいい？iPadと液タブの選び方
🔹 こんな人はiPad！
・ネームやラフを気軽に描きたい
・持ち運んで作業したい
・イラストメインで漫画も描く人
🔹 こんな人は液タブ！
・本格的に漫画を描くなら液タブが快適
・ペン入れや仕上げをしっかりしたい
・長時間作業する人
また、「両方使う」選択肢もアリ！
私は「ネームやラフはiPad」「仕上げは液タブ」という使い分けをしています。iPadでアイデアを出しつつ、最終的な仕上げは大画面の液タブで…という方法が、個人的には一番快適でした。
4. まとめ：あなたに合うのはどっち？
✔ iPadは「気軽に使いたい人」向け
✔ 液タブは「本格的に作業したい人」向け
✔ 両方使うと制作効率アップ！
どちらも一長一短がありますが、自分の作業スタイルに合ったものを選ぶのが一番です。ぜひ、漫画制作にぴったりのデバイスを見つけてくださいね！
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